ベイエリア日記

ベイエリアでプロダクトマネージャーやってる中年おっさんのブログ

ベイエリアとテックとホームレス

テックとホームレスがベイエリアで話に出ない日はない。これは決して言いすぎた話ではない。自分が住むBerkeleyもSan Franciscoほどではないがホームレスの問題はあり、つい先日も家の側にホームレスがキャンプをはりだして、そのキャンプがかなり大きくなってアパートの住人が使っているSlackでこの問題をどうすべきかみたいなスレッドが立ち上がっていた。結果的にそのキャンプはなくなってそこにはホームレスがまたキャンプをはれないように金網が張り巡らされていた。見た目はよくないが、やむをえないというところなのかなと残念な気持ちでいる。

www.wired.com

ホームレスの問題を深刻化させているのはテック企業とは誰もが思っていることだけど、本当にそうなのかというクエスチョンマークが自分の頭の中にはあった。そのテック企業に勤めている側なので、その因果を理解しないままに後ろ指をさされるのも嫌だというのもあり、何か詳しく説明しているような記事はないかとググったら上記のWiredの記事が出てきた。記事の内容とタイトルが少しマッチしていない感じはするが、理解を深めるにはなかなかいい記事だと思う。読んで思ったのは決してテック企業につとめるリッチな人たちが増えたからだけではなくて、そのリッチな人が増えるということが住宅に関して規制が厳しいベイエリアで起きたという不幸が問題だったのだなということ。東京で仮にこんなバブルが起こっても、超高層マンションをバンバン立てて需要が著しく供給を上回るような事情は避けられるが、ここではそうもいかないわけだ。遮られることなく青い空を堪能できるのはありがたいことなのだが、逆にそれが今の不幸な状態を生み出していると思うとなんだかちょっと切なくなる。

もしテクノロジーのミッションが人々の仕事を豊かにすることなのであれば、テクノロジーを使ってなんとかこの問題が解決できないものかと思う。