ベイエリア日記

ベイエリアでプロダクトマネージャーやってる中年おっさんのブログ

グリーンカード

グリーンカード取得に向けて、先日I-140を提出した。自分は現在勤める会社の日本支社で5年半ほどマネージャーとして勤務してからのアメリカ本社への異動だったので、L1-Aという管理職向けのビザを取得している。このビザの場合、EB-1という区分でのビザ申請が可能でPERMと呼ばれるプロセスをスキップできる。PERMはProgram Electronic Review Managementの略でグリーンカードを申請しようとする非アメリカ人のポジションにアメリカ人を採用できないことを合理的に証明しないといけない。そのため雇用主は実際に求人を出し、実際にレジュメをレビューしなければならないなどの要件がある。アメリカ人の雇用を守るためのプロセスだけど、PERMがあるだけで申請プロセスが半年以上追加でかかるし、本当に誰か出てきたらどうしようと思うと、なかなか精神的にもダメージが大きい。なのでPERMがないだけでもとても有り難いことだと思う。

先日提出したI-140はImmigrant Petition for Alien Workerというドキュメントに振られた番号。自分はEB-1Cという多国籍企業のマネージャー向けの区分で申請するので、日本での仕事の内容(これは今のVPからサインをもらった)と、現在の仕事内容を弁護士にまとめてもらい提出した。I-140が承認されるまで半年から1年ほどかかるらしい。EB-1のその他のカテゴリーだと1,410ドル払うとPremium Processingと言って15営業日ほどで処理してもらうサービスが使えるが、EB-1Cは対象外なので待つしかない。

I-140が承認されると、I-485という書類を出す。これが最後のフェイズでこれが完了すると実際に非移民ビザが移民ビザ(グリーンカード)に切り替わる。ただI-485の提出はEBのカテゴリと国・地域別に割り当て数が決まっているので、承認されたI-140の数が、グリーンカードの発行可能数に達すると、次の年度(10月始まり)まで待たないといけない。USCISのウェブサイトにはVisa Bulletinという掲示板があり、そのテーブルが毎月更新される。最新のBulletinだと今は去年の9月にI-140を提出した申請者のI-485を受け付けている模様。ということで長くなりそうな予感。

Blancket L1-Aは会社ごとに割り当て数が決まってるので、取得がかなり簡単かつスピーディーだったのだが(自分は2ヶ月で取れた)、会社とポジションに紐付いているので転職はおろか、会社内でのポジションやチーム異動にもかなり制約がつく。グリーンカードを取って早く自由を獲得したいところだけど、なんだか先はまだまだ長そうです。もっと早くやっておけばよかったと思うけど、後悔先に立たずなので気長に待ちます。