ベイエリア日記

ベイエリアでプロダクトマネージャーやってる中年おっさんのブログ

Peak Valley

今週のEconomistはテクノロジー特集なのだが、それに合わせてか巻頭記事はPeak Valley、無理に訳すならシリコンバレーのピークと言ったところか。端的に要約すると、この1年で家賃などが高騰からベイエリアへの人の流入が流出を下回りはじめ、スタートアップがオフィスを移転し始めたり、ベイエリアベースのVCもベイエリアベース外のスタートアップへの投資を増やしていて、シリコンバレーはピークをすぎたという内容。確かに家賃は異常に高い。サンフランシスコに住むと、3000ドルの予算でも気にいるワンベッドルームを見つけられるか微妙(30万も出したら東京でかなりいいところに住める)。サウスベイに住もうものなら通勤で渋滞に巻き込まれるのは必至。CALTRAINはほぼ各駅停車ばかりなので車で30分のところが1時間以上はかかる。イーストベイに行けば家賃は少し下がるけど、ラッシュアワーのBartは最悪。ニューヨークにいた時はマンハッタンに住むのにそれくらいのコストがかかるのは何となく理解ができたけどベイエリアには正直テック系の会社しかない。普通に考えればこの高い生活費を正当化するのは本当に難しい。

確かにいたるところで起業家やエンジニアが新しいビジネスや技術に関する話をしている環境に身を置くだけでもアドレナリンが出るし、こういう環境から次のGoogleFacebookが生まれるのかもしれないが、別にベイエリアじゃなくてもいいのではないかと思うのは自分だけだろうか。自分の会社はシアトルに本社があってたまたまサンフランシスコで仕事しているけれど、よってこぞってベイエリア、特にサンフランシスコを目指すのは何だかとてもおかしい。

自分もあとどれくらいサンフランシスコに住むのか。仕事は楽しみつつ、家賃や生活費は本当に頭が痛いよ。