ベイエリア日記

ベイエリアでプロダクトマネージャーやってる中年おっさんのブログ

脳について

僕は人間の脳について考えるのが好きだ。仕事でもプライベートでも自分以外のことがよくわからないので、なんでだろう、なんでだろうと突き詰めたら、脳科学神経科学の見地から説明されたら腹落ちしたからだ。別にこれら分野が新しいものではなく、心理学を学んだ人たちがマーケティングに行っていたように、人間の行動と心理の相関というのは研究されてきた。でも僕にとっては心理を説明するというのはあまりしっくりきてなかったので、人間の脳の構造や仕組みの説明も加わって初めてプライミングとかアンカリングなどに対する説得力が増した気がする。

実務において、僕らのようにサービスやプロダクトを作っている人間が脳科学神経科学について考えることは重要だと思う。「どうやったら使ってもらえるか?」とマーケティングフレームワークに当てはめ、とにかく認知させることが大事だと決めつけて、プッシュ通知送ったり、アプリの画面に出したりとかを聞くけど、そういう表層的なアプローチは売り買いのようなトランザクションではなくて、継続的にユーザーに使ってもらう場合はあまり機能しない。とても怠け者な脳みそのお尻をあげさせて、継続的に行動を起こしてもらうのは認知させるだけでは不十分である。脳みそが期待する行動をプログラムする過程がありそれを理解していないプロダクトはいいプロダクトとは言えない。

そういう考え方を周りに持ってもらうのも大変なんだけどね。