ベイエリア日記

ベイエリアでプロダクトマネージャーやってる中年おっさんのブログ

忙しい1日

こちらは正月三が日という言葉とは縁遠く、1月2日から仕事開始。株式市場も今日が初商いだったが、すでに悪化している投資家心理を冷え込ますような事態が起こりまくって、新年早々かなりエキサイティングな1日となってしまった。

議会閉鎖が12日目に突入した今朝、トランプ大統領民主党ナンシー・ペロシとチャック・シューマーを呼んで譲歩のための交渉をするというニュースを見た時は「まあ期待はできないけどこれで何かしら光が見えるといいな」と思っていたのもつかの間、業績下方修正をAppleのCEOティム・クックが株主向けに発表。株式市場クローズ後にApple株は7%も下落するという騒動が発生した。

Letter from Tim Cook to Apple investors - Apple

Appleの発表はかなりのショックを持って受け止められ、リスクオフから円が買われ、10年以上ぶりに円相場がドルに対して104円半ばまで値上げするという事態になった(その後、1ドル107円半ばまで戻している)。

Appleの発表では業績下方修正ははっきりと中国ビジネスのスローダウンが原因と報告されている。しかも、彼らにとってエグかったのはそれが中国経済のスローダウンよりも早いスピードで発生しているため、到底前回の業績発表の時にすら織込めなかったほどのダメージを被ってしまったということだ。

アメリカと中国の貿易摩擦の影響というのが改めて、しかもAppleという時価総額世界1位の会社による業績下方修正という形で出てしまったことのインパクトはとても大きいのだが、アメリカと中国は近く交渉のテーブルにつくというが、トランプ大統領がこれしきのことで刀を鞘に収めるとは考え難く、事態を楽観視するのは夢のまた夢かな。

マーケットに穏やかな日が来るのはかなり遠い未来になりそうだ。